更新日:2008年1月25日
開発研究の話題4:
初めてのヒト試験における投与量の算出と考え方
初めてのヒト試験での初回投与量は、被験者の安全性を保証する上において非常に重要であることは云うまでもない。しかし、安全性を重視するあまり低い用量で投与を開始すれば、多くの被検者に投与することになり、また時間もかかり、貴重な資源を無駄に使うだけである。それだけに、初回投与量は、科学的及び合理的に設定しなければならない。
今回、マイクロドーズ試験、探索IND及び正式なP1試験における初回投与量並びにNOAEL、MABEL等による投与量の算出法及びその例を纏めてみた。
PDF:初期用量の設定
開発研究は、図1に示すような流れになり“Critical Path”と云われている。
現在、前臨床試験から申請までの成功率は10%弱で、最近, 特に問題になっているのは、開発後期のP2やP3試験で有効性や安全性に問題があり、開発が中止することで、このステージでの成功率は60%と云われている。
実際、この数年、新薬の承認数も少なくなり、質・量的にも大きな問題になっている(KPDF1)。
米国の食品医薬品局(USFDA)は近年の生物医学の革新により、重篤な疾患の予防、治療および治癒に大きな希望が見えつつあるにも拘わらず、より安全性・有効性が優れ、より使いやすい医薬品製剤が必ずしも患者さんに届けられていない事に大きな懸念を抱いている。
これからの開発研究は図1に示すよう新しい概念を取り込んだツールやテクノロジーのブレイクスルーにより、In vitro や動物からヒトでの予測性を高めると同時に、従来の多数の集団を対象とした臨床試験をも色んな面で革新化する必要がある。